化石のクリーニング

化石を採集できても、大部分が石に隠れていることがほとんどです。「クリーニング」というのは、この化石に覆いかぶさった石や泥を取り除く作業のことです。
クリーニング前
クリーニング後

左は採集してきたまんまの様子。右はクリーニングを施したものです。こうすれば標本としての価値もバッチリです。
 では順を追って説明しましょう。

1)道具

①ハンマー
 小さなサイズを何種類か用意すると便利です。
②タガネ
 100円ショップで売っている鉄工用ドリルを砥いで作ります。「益富地学会館」のHPではクリーニング用の小さなタガネが売られているので、そういった物を買ってもいいでしょう。
③砂袋  

 この上に石を置いてクリーニングします。買ってもいいのですが、布の袋やジーパンに砂をつめて口を閉じれば自作できます。

④瞬間接着剤

 石を木工ボンドで接着するのはおすすめできません。強度も弱くて隙間が出来ますし、乾くまで時間がかかります。瞬間接着剤を使えば、より綺麗に接着することができます。

無くても大丈夫。でもあれば便利。

そんな道具です。

 

⑤ルーター  

先端に様々なビットを取り付けます。たとえば、写真のようにダイヤモンドカッターを付ければ石を切ることができます。また、砥石を付ければ研磨もできます。これ一つでいろいろな作業ができる優れものです。

⑥エアチゼル コンプレッサーの圧縮空気で先端の針を振動させることで、石を削る道具です。非常に細かい作業ができます。例に挙げたアンモナイトもこの道具で仕上げています。

2)実践

ノジュールから割り出す際に壊してしまったMesopuzosia

接着前に出来るだけ余分な石は外しておきます。接着後に大きく割ろうとすると、接着箇所が再び外れることがあります。接着後にクリーニングする時は2種混合タイプがお勧めです。

タガネとハンマーを使って石を削ります。これで、余分な石はすべて削り取りました。

最後に隙間を石粉で埋めればすべての行程が終了です。